女将の「豆まめ通信」

昭和51年5月号

1976年5月 味噌通信   先々代は、そういえば当時の首相だった福田赳夫氏のように顔に老人性のシミが出てきていて、体内にできるより体の外にできたほうがいい。などと気にかけていたようでした。  シミに「セニボン」なる物質がいいという話は初めて聞きました。ビタミンCがいいとか、今どきならUV対策、レーザー治療、いろいろ研究も進んでいます。
スミレ
しかし、毎日の味噌汁は、色白のキメ細かな肌を作る。というのは、よく聞いたことがあります。俗説にしろ、味噌汁といっしょに季節の恵みを体内に取り入れるという食生活のパターン化は、食事作りするときに季節の食材を取り入れやすくする方法かもしれません。

◆1971年1月号「味噌通信」

《本文》      こでんまりのどかにゆれて花ざかり      五十嵐幡水    正気の歌に、発しては萬朶の櫻となり、言われた。 日本の国を象徴する櫻前線も、越後路を去り、北海道を目指し北上を続け、日増しに調和のとれたきみどりも、深緑色冴え、年中誠に清快、凌ぎ易い、最良の季節となりました。 長かった冬、何かと季節はずれ、時不知の野菜や、促成栽培の野菜にあけくれていたのも、一躍大自然の恵みに沃し、すくすくと伸びた香味豊かな野菜、山野に自生する多種多様なふき、せり、こごめ、木の芽、あさづき、うど、山たけの子、ぜんまい、わらび等、数え切れない豊かさは、将に年中最高。心ゆくまで旬の眞味をたたえ、とりたての山野菜は、味噌汁の香の物としても、揚げ物、和え物、ここが腕のみせどころ。趣味と実益を兼ね備え、伸び行く人生之、尽きない旬の眞味を満喫してこの世の春を謳歌したいものです。 自分も年々高齢化して行くので、このところ体のシミ目立ち、畏兄の士に それとなく尋ねたところ、健康体の象徴だなどと、自己満足していましたが、偶、『ニキビ、シミは必ず治せる』という西田博士の書を手にして、いろいろと先生のご指導頂きましたところ、「体重(73kg)が多い様ですね。老人になって出来たシミは、取ることが出来ませんが、それ以上増やさない様にすることが出来る。それにはセニボンというアルカリ食品があります。」 これは大豆からとったもので、これは脂肪代謝に役立つもので、体内の脂肪を溶かし、贅肉を減じ、肥満を防ぎ、体内をアルカリ性にし、血圧には非常に良く、効果があるとのことです。 特にシミの食事療法としては、毎日欠かさず淡す味の味噌汁、(わかめ、しじみ、豆腐、生揚、季節の野菜)を愛用すれば、シミの防止に役立つこと受け合いで、春陽巧みに旬をとり入れ、おいしい味噌汁を、是非御愛用ください。
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