三代目 久一の「味噌通信」

昭和47年9月号

  1972年9月 味噌通信       みそパンを作りました・・・  ススキが穂を広げはじめました。空もすっかり空きの雲に変わりました。天高く馬でなくて、豚肥える秋にならないように気をつけなければ・・・。 ********************
ススキ
 母は父と一緒にみそパンを研究していたのを思い出します。2人で酵母菌の種類、量、配合する原料の割合や種類を色々試作していたようでした。  うまくいったなかで統計とって、一つのものにまとめ上げて、最終的には、特許をとりました。つい近年までその特許を更新していましたが、みそパンの製法や研究結果を独占すべきでないと、特許の更新を先般終了しました。  その特許をとる以前の「おじいちゃまの通信」です。  そう、あの頃は、よ~くみそパンを試食させられましたっけ。                      

◆1972年9月号「味噌通信」

《本文》    ひらひらと木の葉動きて秋ぞ知る     鬼貫  うだる暑さも何処へやら。  朝夕の気温も日毎に下がり、去りゆく夏への名ごりに終わりを告げ、稔りの秋を迎え、 食道楽誉、家族皆楽<、絶好の季節、お変わりございませんか。   6月号に当社創業による、みそパンのことについて、お伝えいたしました。 一応、成案がまとまりましたので、お試しください。  1.パンは単味のため、常食の際にバタ-、マーガリン、ジャム等の調味品に依存せねばならぬので、煩わしさと手数がかかる。  2.一歩進めて、調味に工夫改善の余地はないかと考え、製パン時に複合調味の形で、熟成味噌を取り入れてみた。  3.味噌を加えることによって、みそ中の酵母、その他の微生物の働きが、発酵を促進し、パンの膨れも良く、イ-スト菌の節約ができる。  4.パンは単体のままでも常食ができる。   1)香りが食品の生命、みそ中のアミノ酸、乳酸菌が作用して調和のとれた味で、栄養価は高い。   2)パンの材料として、バタ-(動物質)常食にもバタ-を使うのに比べ、みそ中の脂肪(植物質)の外に、リノール酸があるので、更に補足的に使い、オール植物油のパンで人体に良い。   3)白色のパンに比べ、時代感覚にマッチしたクリ-ム色のパンができるので、食欲が進む。   4)嗜好によって、味噌の配分割合が、加減できるので、個性、家庭に応じたパンができる。   5)普通のパンに比べ組織が細かく、ボロツキも少なく、常に新鮮さが保たれる。   6)食味において、塩分の直感しないので、なおも口当たりが良い。  この所個性を生かした心の通った家庭の手造りムードは高まり、簡単に出来る味噌パンをお奨めいたし、栄養と、健康と、味噌との連りを、一層高めて頂きたいものです。
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