三代目 久一の「味噌通信」

昭和47年4月号

第一回に寄せて・・・ こうして、先々代が一文字一文字書いたものを起こし直してみて、話してくれていたこと、感じていた思いを実感できて懐かしい思いに駆られます。 それ以上に、味噌屋として根底に流れている「食」への関わる姿勢が現在の山田屋が十一代当主の思いを変わらず受け継いでいることを確認できて、うれしい気持ちで作業を続けています。本文中にでてくるヨーロッパ旅行の際の新聞掲載記事がこの4月号の裏にはってありました。 祖父が育てた植物の中でも祖母が一番好きだった「わびすけ」が今、庭で満開です。祖母は、自費出版した詩集に「わびすけ」と言うタイトルをつけました。 2009.04.09
わびすけ

◆1972年4月号「味噌通信」

《本文》   ひさがたの ひかりのどけき春の日に       しづこころなく春の散るらむ     紀  友則 若草萌え、野山の木々も花咲き乱れ、万物悉く春陽あびて、清気初刺として、 躍動の好機を迎え皆様には勇奮ご多祥の毎日をお過ごしのことと存じます。 5/13NHK朝のラヂオに新潟県豊栄市出身佐藤ヨシノ主婦さんのお便りとして「この度実家に帰ったところ、父は、仕事の合間に小道具作りが好きで、丁度槌を作っている最中、早速槌と青豆をいただいて帰り、豆を水に浸し、昔なつかし打ち豆を作って味噌汁を煮立てました。久し振りに味わうふるさとの味、味と言い、香りと言い、迚に味噌味を活かした風味で将に天下一品。化学調味料で味付けしたものとは比較になる主前の味だとみなで語った」と興味深く放送に耳を傾けました。 長い冬篭りの食生活が、、不思議にも緑の野菜が恋しく、生理的にも不足がちなビタミン類の欲求が体力回復に必要だと言われています。 先般フランクフート(西ドイツ)で食べた野菜サラダの味が忘れ難く、どこのホテルの食事もパンと肉攻めで、日本人の食生活に会わず、車中のガイドさんにヨーロッパであまり野菜を食べないのかと尋ねましたところ、どういたしまして、毎日各家庭ではたくさん野菜を食べていると聞かされました。 今や野山の惣菜も春の自然の恵みを受けて大地より力強く芽生え、緑豊かな山菜も精気溢れて、露地をうるほし、ぜんまい、わらび、ふき、うど、野セリ、青菜、など次から次へと春の味覚をそそり、レヂやーの山菜狩りで山中も賑わい、八百屋さんの店頭も所狭しと緑の陳列が目立ち、年中最良の季節を迎えました。 春ともなれば、身体も堅調、食欲も旺盛の共の秋、家庭の食卓に自然の緑を飾り、色とりどり風味豊かな工夫を凝らした味噌料理で、心ゆくまで春のさちを味わって頂きたいと思います。
●美味な味噌  茨城 堀内光子様 お宅の美味な味噌を河須崎先生から頂きました。我が家では味噌汁が好きで朝晩頂いています。 この頃数多い味噌が出回っている中にもなかなか美味な味噌は見当たりません。本当に喜んでおります。
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